chosu 異変

 7月4日。chosuは、初めての耳鳴りにおののく。絶望したと言う。大げさな。体の不調に、いちいち過敏に反応するchosu。
 5日朝、辛そうなので仕事を休ませ、耳鼻科へ行かせる。
だが、耳の聞こえに異常はないと、けんもほろろの応対にショックを受けて帰宅。
 「ステロイドさえ、飲めば治るのに。患者をバカにしている。親身になってくれない。」などと、ネット上の情報を目の前の医師より信じるchosu。だが、医師が病気か否かを判断することなのだから、患者が自分で病気を決め、薬まで決めることはできない。
 血流を良くする薬を一月分貰ったが、「そんなバカな。もっと詳しく調べてもらいたい。」と、不安を募らせている。
 アホやーと思いながらも、chosu-manmaは、自分の定期検診の日、9日大学病院へ連れていく。
 やはり、聴力、鼓膜も異常無し。薬も今もらっている物で良し。睡眠導入剤を5日分出されのみ。
 
 これは、不安神経症でしょう、と素人ながら確信を持つchosu-manma。

 隣町の心療内科へ行ってみようと誘うと、珍しく素直に頷いた。
爺さん先生は、大勢の患者に唯一人で立ち向かっている。
 待つこと3時間。やっとやっと診察室へ。

 先生は、ゆっくりゆっくり患者の話を聞いてくれた。耳鳴りの原因の9割は、心からきているという。
 今までよく頑張ってきたね、と言う。精神安定剤と不安を軽くする薬を出してくれた。

 どうか、どうか耳鳴りが小さくなりますように。神様、お願いします。