ちょス飯の読書日記
『本当は怖くて悲しい昔話』 ★★★★☆
- 作者: 松川恵
- 出版社/メーカー: ワニマガジン社
- 発売日: 1999/04
- メディア: 単行本
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性欲、食欲、物欲、名誉、・・・
昔の人々にも、すさまじい様々な欲望はあったのだろう。
登場する鬼や、天女、高貴な人と貧しい老婦父、嫁の持てない貧しい青年が、欲に突き動かされる姿は哀れでもあり、現在のどの人にも備わっている衝動だ。
誰が、こんなにも面白おかしい物語を作り、語ったのだろうか。そして、いつまでも語り継がれて来たのだろうか。
これは筆者の想像、解釈するもうひとつの昔話。
多くの資料から導かれたのかもしれないが、・・・。かぐや姫が、敵対する側からのスパイだったとか、桃太郎が強いのは、鬼の子だったからだとか、浦島太郎は女だけの島で、薬物中毒にされて精を搾り取られていたとか・・・
怖いけれど、面白かった。本当にそうなのかもしれない。つじつまが合いすぎて、こわいーー。