A子さんへ、ニュースレター

 を昨日作成した。夢中になって、どうしても伝えねばならぬことを。もう、偏屈にこてこてに固まった脳みそには、理解できないだろうか・・・
 だが、お伝えしたい。自分が、一番不幸だと勘違いして、他人に甘えている彼女に、言わねばならない。
 世の中に未亡人はごまんといる。夫がいたとしても、誰もが孤独だ。様々な苦労を乗り越えて、生きている。心の持ち方一つで、幸せになれるよと。

 昨日朝には、再会の約束したが、「その日来客があるから行けなくなった」と、夕方A子から電話がかかってきた。そうクルだろうとは予想していたが・・・多分嘘だろう。嘘がつけるのは、まだまだ認知症になっているとしても、初期だと思う。

 おそらく、そこまでのタクシー代が惜しいのだ。確かに、ひとりで遠出は怖いのかもしれないが、タクシーならまん前まで連れて行ってくれるのに。だが、二年前彼女は、15回の講座に毎回遅れずやって来ていた。そのことも、すっかり忘れてしまっているようだ。

 電車・バス・地下鉄を乗り継がねばならないのなら、タクシーが一番簡便だ。こちらには、「交通費を払って来い」、と言うのに・・・・。「会いたい」と騒ぐ彼女は、そのための方策を考えて提案しているこちらに絶対に従わない。金は、一杯あるのに。
 ただの、守銭奴で自己中なだけのばあさんなのかな。