ちょス飯の読書日記
『すこぶる奇妙にこわい話』 ★★★★★
- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/07/08
- メディア: 文庫
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やはり、死んだ人の霊が生きているものに、何かをするというものが多い。怖いけれど、面白い。心が、震えるということも、感動の一つだ。
狐憑きの娘と可愛がっていた猫の話は、悲しかった。これは、実話かもしれない。何か不幸なことが続くと、「狐が憑いているのだから、叩き出す」という俗信は今も続いている。
不登校の子も、犠牲になった事件があったほどだ。
また、認知症の人が、あの世と近くなり先祖の声を聴いて、古い雛に供え物をする話も、しみじみした。
ひとりのプロの作家より、素人それぞれの作風も楽しめる。