11日 銀ブラ

 久しぶりに銀座へ夫と出かける。
 貧乏丸出しの服装は、気がひけるが「えいやっ」と出発。

 私の絵の先生の、個展を見るためだ。
 夫も九段下のしょうけい館へ戦艦の絵画展を見たいというので、どちらも無料だから出かけた。

 太平洋戦争の戦艦・爆撃機などの絵は大迫力。それを描いた人が、戦傷者で、右腕を傷めて帰還し、左腕を訓練して描いていることを初めて知った。タミヤ模型の箱絵も彼が描いているとのこと。
 
 ランチは、大通りから少し入ったところにある店「グレール」で。思いのほか安く美味しいカレー(温泉たまご入りで500円!!)を味わう。
 ピクルスもポテトサラダも、好きなだけとって食べてくれ、コーヒーは300円でお変わりは只だという。
 マスターは、往年のスキー野郎で趣味で店をやっているようだった。

  《しょうけい館》
 二度と戦争をしてはいけない、という文言やアピールがなく、戦争で被害を受けた市民についての言及もない展示だったので、しょうけい館の存在意義は?
 でも、水木じげる先生のクリアファイルなどをアンケートのお礼にもらえたので、これは嬉しかった。
 戦傷病者の、証言集など本もたくさん閲覧できるようになっていた。

 先生は現代美術家だが、頼まれて庶民に水彩画などを教えている。
 売るために絵や作品を作っておられない。作品は前回同様私には、美もメッセージも受けとれない。しかし、解説を読み、先生のあまりのインテリゲンチャーぶりに、驚いた。
 構築されていたのだ。先生のイマージュどおりに。先生にとっては会心作だったのだ。