初めてのおなら

今週のお題「新生活での、おもしろエピソード」
 新生活、というか結婚して間もなくのこと。
 どうしても、屁がしたくなった私。新郎の前では、結婚以来ずっと我慢していましたが・・・。

 仕事から帰るとすぐまとわり付いて、新郎は、新婦から離れようとしない。屁を我慢するのにも遂に、限界が。
「あっちへ行っててちょうだい、あなたの前でおならをしては、恥ずかしいから。」と私は言いました。
 すると、彼からはあほうにも麗しい言葉が発せられました。
 「君のおならの音を聞かせてほしい。どこへも行かなくていいよ。こいておくれ。臭いをかがせて。」
 ぶははははと大笑いした、新婦は噴出し出した瞬間に、下からも勢い良くぷぷぷぷぷーーー。とラッパを吹き鳴らしました。

 夫は「大便も屁も、ゲップも汗も、出すものを体内にとどめると、血が汚れる」と科学を信奉しており屁を我慢してはならぬ主義者だったのでした。

 あれから26年。にぎやかに、健全に暮らしています。