ちょス飯の読書日記
『苦役列車』 ★☆☆☆☆
- 作者: 西村賢太
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/01/26
- メディア: 単行本
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貫太の父親が性犯罪を犯してから、当時小5だった貫太が「そこで人生が終わった」と感じて、ひとりで生きている。
あまりに不幸な境遇だ。タバコと宝焼酎、売淫だけが楽しみで、部屋代を払えなくなると踏み倒す生活。
日下部の影響で、1日も休まず出勤し貯金も出来るようになり、会社にも認められるようになるが・・・
日下部に、ブスながら彼女がいることで、貫太の心は沈む。
これは滑稽でもあるが、あまりに救いがない。
ワーキングプアーの問題でもなくプロレタリア文学でもなく、「私小説」なのだそうだが、・・・これが、芥川賞にふさわしいとは思えない。