ちょス飯の読書日記
『名将大谷刑部』 ★★★☆☆
- 作者: 南原幹雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/09
- メディア: 文庫
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敦賀領主大谷吉継その人のことを、知りたくて読んでみた。
筆致は冴えないが、側室であった千絵が「殿と同じ病になりたい」と最後まで、刑部を愛し抜いた姿は美しい。
このように夫婦の一方がらい病になっても、健康な伴侶が最後まで看護して、生活を続けることは、ごく自然だったのだろう。
また、部下も病気を忌み嫌わず最後まで、刑部を尊敬し忠実に仕えた。
正妻高姫(家康の養女)が『らい感染』を恐れて逃げ出したのとは、対照的である。